塗料の色

太陽光の中に可視光が含まれているので私達は色を認識できます。
測色は可視光線を分光して物体に当て吸収があるかないかを計測することです。
赤エナメルは波長域をほとんど吸収するので反射光は赤色成分だけになり、染料溶液は可視光線を透過するので透過光のスペクトルを計測します。
可視光の吸収波長成分で色が決まり、吸収成分を分析すると色の正体を知ることができます。

測色計には分光測色計と色彩計があります。前者は高精度で色を数値化できますが、装置が大掛かりで現場向きではありません。
後者は対象色を好みの表色系で表し色差計算でき、低価格、小型で、携帯用に便利です。

普通調色した場合目視を優先します。
目視で比色する場合光源は大切で塗料分野では太陽光の波長分布に近い光源が良いとされています。
色のイメージには個人差があるので、色を選ぶ時・色を指定する場合は塗料用標準色見本帳が活用されています。

住環境(外壁塗装等)や生活用品(車等)の中にはつやを出していい物とよくない物があります。
塗料は工業製品なのでつやの程度も定量的に管理しなければなりません。
塗装面の仕上がり状態を指示する時には、感覚的な尺度ではなく鏡面光沢度で定量評価していきます。
さらに高光沢面の外観評価には写像性の良否で判断する鮮明度光沢度が必要になります。

写像のわずかな歪みを周波数解析して定量化する方法等が確立されていて、このタイプの試験装置には種々のデータ解析ソフトが組み込まれており、パソコンがその力を発揮しています。
鮮映性は顔料分散性や塗膜形成過程に生じるわずかな凹凸の周期や振幅が支配要因と考えられているようです。