ハイソリッドと無溶剤型塗料の使用

塗料の(塗装時の)固形分を高くすると揮発する溶剤量は当然ですが減少します。
業界によってハイソリッドと呼ばれる塗料の固形分は一律ではありませんが、固形分の高い塗料がハイソリッド塗料と考えてよいでしょう。

ハイソリッド塗料を得るための最も基本的な方法は、樹脂の分子量を下げ、粘度を下げて固形分が高くても同じような粘度で塗装できるようにすることです。

しかし、樹脂分子量が低下すると硬化塗膜の硬さなどが低下し耐候性(外壁塗装等屋外で使用した時の耐久性)もかなり低下します。
これを防ぐために塗膜が硬化する際の反応点を多くし、分子同士を結合させる必要があります。
また、ハイソリッド塗料では塗装する際にたれやぬれ不良などの塗装欠陥が生じやすく、表面張力や構造粘性(粒子が繋がることで生じ、撹拌速度によって変化する粘性)の調整が必要になります。
日本では自動車塗装の最上層のクリヤ塗料にハイソリッド塗料が有力視されています。
ハイソリッド塗料のメリットは基本的に現有の塗装設備が使用できることです。

無溶剤型塗料は溶剤量をゼロにした塗料です。
例をあげると反応性希釈材であるスチレンモノマーで溶解した不飽和ポリエステル樹脂塗料、アクリルモノマーで希釈した紫外線硬化塗料などがあります。

ハイソリッド・無溶剤型塗料はどちらも各種工業用塗料、船舶、重防食塗料などの分野で開発が続けられていますが、塗装作業性、塗膜外観性などの改良も最重要点になっています。

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